「親知らずの抜歯の難易度」について

2012-11-23

こんにちは。長町歯科クリニック院長 長町健史です。今回は、「親知らずの抜歯の難易度」についてお話したいと思います。難易度が高い程、手術時間は長くなり、抜歯後の痛み、腫れも大きくなります。抜歯の難易度ですが、以下の4点に分けて考えていきます。
どういう向きで生えているか。
骨の中にどの位埋まっているか。
手前の歯にどの位潜り込んでいるか。
どのような根の形をしているのか。
それでは、項目別にレントゲンを交えて説明していきます。

①について
Ⓐは真っ直ぐ生えています。Ⓑは横向きです。
難易度はⒷの方が高くなります。

②について
どちらも横向きですが、Ⓐは上の方に位置し、歯の頭の一部が骨から出ています。Ⓑは下の方に位置し、大部分が骨の中に埋まっています。
難易度はⒷの方が高くなります。(赤の点線が骨の頂点です。)

③について
どちらも横向きですが、Ⓐは手前の歯から離れています。Ⓑは手前の歯の中に潜り込んでいます。
難易度はⒷの方が高くなります。

④について
どちらも横向きですが、Ⓐの根は1つで単純です。Ⓑの根は2つに分かれて複雑な形をしています。
難易度はⒷの方が高くなります。

今回は、「親知らずの抜歯の難易度」についてお話しました。このように、親知らずの生え方、形は様々です。当院では、親知らずが、手前の歯の歯周病や虫歯の原因となっている場合、抜歯をお勧めしています。抜歯をご希望であれば、難易度の高低に関わらず、当院で抜歯致します。もちろん、真っ直ぐに生え、清掃性も良好であれば抜歯する必要はありません。当院の目的は、患者さんご自身がご家庭で清掃しやすいよう、お口の環境を整える事です。そのためには、歯石除去、虫歯の治療はもちろんの事、親知らずの抜歯が必要な時もあります。分からない事がありましたら、お気軽にご相談下さい。

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